top of page
世界に一つだけの花

​仏教を感じる歌

個人的な見解で、仏教(特に浄土真宗的な)の考え方と結び付くと感じる歌を、勝手にご紹介させていただきます。

世界に一つだけの花
​SMAP・槇原敬之・など
作詞・作曲:槇原敬之

​SMAPに提供され、平成時代にもっとも愛された歌の一つです。

この歌は、仏教を感じるというより、仏教の考え方がベースになっているようです。

槇原さんが薬物依存からの更生の際に、浄土真宗の僧侶がカウンセリングされたことがきっかけで、仏教(浄土真宗)に感銘を受けて生まれたそうです。

この曲がヒットした時代、僧侶が伝えたかった考え方が、この歌のおかげでたくさんの人々の心に届けられたことに衝撃を受けました。

とても素晴らしい仏教讃歌だと感じています。

歌詞の元となった教え

【天上天下唯我独尊】

​​(てんじょうてんげゆいがどくそん)

お釈迦様が御生誕の時に発せられたといわれる言葉で「一人一人が尊い存在である」ことを意味しています。

 

【青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光】

​(しょうしきしょうこう おうしきおうこう しゃくしきしゃっこう びゃくしきびゃっこう)

阿弥陀経」の極楽浄土の池に咲く色とりどりの蓮の花を表している一節で、「それぞれの花は、それぞれの個性を生かして、それぞれが尊重し合っている」ことを意味します。

SUN

SUN
星野 源
作詞・作曲:星野 源

フジテレビ系水10ドラマ『心がポキッとね』(2015)の主題歌。

歌詞に、浄土教を思わせるワードが満載です。

本願寺派僧侶の湊マサコさんを中心に、この歌詞に共感した浄土系僧侶が集まって歌う「お坊SUN」という動画がYouTubeに投稿されています。

​僕も、この動画に感化されて動画を公開してみました。

[鳥は歌い]

極楽浄土に舞い、美しい鳴き声を発している鳥たち「極楽の六鳥」を連想してしまいます。

[君の声を聞かせて]

阿弥陀経などの経典には「名号」という言葉が使われています。

これは、阿弥陀如来が「私の名前を呼んでください」という願いで、「君の声を聞かせて」という言葉は、まさに阿弥陀如来の願いのように感じてしまいます。

[雲をよけ世界照らすような]

親鸞聖人が記された正信偈の一節で、阿弥陀如来の光を表した

「譬如日光覆雲霧 雲霧之下明無闇」

(ひにょにっこうふうんむ うんむしげみょうむあん)

(たとえ日光が雲や霧に覆われても、雲や霧の下に暗闇ではないようである)

を思わせます。

​また、阿弥陀如来十二光の「無碍光(遮るものがない光)」や「不断光(断ち切ることができない光)」を連想します。

[祈り届くなら 安らかな場所にいてよ

 僕たちはいつか終わるから

 踊る いま いま]

「安らかな場所」とは極楽浄土をイメージさせ、阿弥陀如来の「すべてのいのちを救いたい=本願」を感じます。

続いて限りあるいのちの無常を受け止めて、今を大切に生きようというメッセージを感じます。

これは、お釈迦様阿弥陀経に示した、

「是人終時 心不顛倒 即得往生」

(ぜにんじゅうじ しんぷてんどう そくとくおうじょう)

(いのちが終わる時、間違いなく、すぐに極楽浄土に生まれるのです)

が拠り所となり、今を大切に生きることができるように感じます。​

[澄み渡り世界救うような]

阿弥陀如来十二光の「清浄光(清らかな光)」を連想します。

[すべては思いどおり]

​48の願い(四十八願)を完成された阿弥陀如来の「さとり」の状態を連想してしまいます。

​※ あくまでも、個人的な見解です。

bottom of page